MOZKの商品は藍染以外は、優しい色合いにする為に泥染め加工をしております。
渋く深い味のある色合いは、奄美大島の泥に含まれる鉄分の化学反応で生まれます。
泥染めとは奄美大島に1300年以上伝わる伝統技法です。
奄美の伝統染織「大島紬」の染色方法で絹糸に独特の美しい黒い光沢与えるのが特徴です。
MOZKの商品は草木染と泥染との複合を繰り返す事で独自の色を生み出しています。
MOZKの商品一覧
今日は泥染めについて一部ご紹介します。
初めに、綿糸などはもともと油分やアク、蝋成分などを含みます。
そのままでは水をはじくので染められないので、一日かけて精練と呼ばれる工程で
洗剤やアルカリを含んだお湯で煮沸し染められる状態にします。
一方、染料として使う植物色素を抽出する為、沸騰した湯の中で一日沸騰させます。
▽グァバの葉で色抽出しした状態
精練を終えた生地と植物から抽出した染料の中に入れ、二時間程沸騰近い温度で染めます。
綺麗に洗浄し、余分な色素を洗い落としたら、泥染めを行います。
奄美大島特有の粒子の細かい泥を使います。
▽グァバの染料に泥を入れた状態
養分をたっぷり含んだ泥は、水の中で酸素を遮断された状態で、
ミネラル分が水中に溶けやすくなります。
泥の中の鉄分などのミネラルと生地に染ついたポリフェノール類の
植物色素が反応して泥染特有の色に発色すると同時に、色素が繊維の中で固着され、
しっかり染まりつき、落ちにくくなり、二日間程かけ染料が完了します。
植物による『草木染』と奄美大島特有の泥とを交互に染め付けることによって、
泥中の鉄分、 ミネラル成分が植物色素に含まれる ポリフェノールと化学反応を起こし、
独特の渋い色合いに染まります。
MOZKの商品は奄美大島で1点1点手絞りで柄を作り、手作業で染色しています。
慎重に色を観察したり、計器で測定しながら染める条件を微妙に調整しています。
必ずしも同じ染まり具合とは限りません。
染色の際、絞った部分に色が入るのを防ぐ為にかき混ぜすぎない様にしているので
全体的に自然な色むらが出ます。
天然染めの優しい独特な色合いをお楽しみ下さいませ。